風評被害対策
オープンワーク(vorkers)の悪評を削除したい!口コミの削除基準や依頼方法も解説
2022年7月25日
国内最大級の会社の口コミサイトとして知られ、2021年12月時点で約450万人の会員を誇るオープンワーク。本記事では、そんなオープンワークに掲載された、身に覚えのない悪い口コミを対策する方法について解説します。サイトに書き込まれた悪評を何とかしたいと考えている方は、ぜひお役立てください。
オープンワークとは?
オープンワーク株式会社が運営する転職・就職のための情報プラットフォームです。国内最大級の口コミ数を有しており、実際に働いている人や働いていた人の正直な口コミが掲載されています。会社の評価については下記8つの評価スコアを設けており、口コミの評価に基づいて1~5段階で評価されます。また、月間残業時間や有給休暇消化率なども算出されます。
【評価スコア】
- 待遇面の満足度
- 人事評価の適正感
- 法令順守意識
- 人材の長期育成
- 20代成長環境
- 社員の相互尊重
- 風通しの良さ
- 社員の士気
口コミは内容に応じて下記9つのカテゴリに分けられているため、知りたい情報をすぐに見つけることができます。ピンポイントで情報を知りたいユーザーにとってとても便利です。
【カテゴリ】
- 1.組織体制・企業文化
- 2.働きがい・成長
- 3.ワークライフバランス
- 4.企業分析(強み・弱み・展望)
- 5.入社理由と入社後のギャップ
- 6.女性の働きやすさ
- 7.退職検討理由
- 8.経営者への提言
- 9.年収・給与
悪い口コミを対策して防げるリスク
オープンワークのような企業の口コミサイトは、総じてユーザーからの信頼が厚い傾向にあります。口コミが元社員、または社員によってもたらされるものだからです。したがって、悪い口コミも信用できる情報と認識される可能性があります。悪評が身に覚えのないものだったとしても、ユーザーにとっては信用できる情報のひとつのため、企業イメージの低下に直結してしまうのです。悪い口コミを対策することで、そうしたリスクを抑えることができます。
オープンワークの口コミは削除できる?
利用規約の「第3条:会社評価レポート回答」の5には、『投稿をしたユーザー本人からの要望であっても、修正及び削除することはできません。』と記載されており、一度投稿したものについては、たとえ自分の投稿であっても削除することは難しいといえます。しかし、利用規約の3-dには運営会社は『本サービスに掲載した情報を、掲載後に修正、削除すること』ができると記載があります。つまり、下記条件に当てはまる口コミは運営会社側の判断により非掲載にできる可能性があるということです。
1.申請内容から掲載情報が明らかに「事実と異なる」と判断できる場合
2.申請内容から掲載情報が明らかに「誹謗中傷に該当する表現を含む」と判断できる場合
3.その他掲載内容が公序良俗に反すると判断できる場合
オープンワークの口コミ削除の依頼方法
口コミを削除したい時は該当口コミの右下にある「報告する」をクリックし、その後に表示される報告フォームに内容を記載して削除依頼をしましょう。「不適切に思う理由」を詳細に記載し、「対象企業との関係」を選択して依頼完了です。運営会社が内容を確認し、不適切な口コミだと判断された場合のみ削除対応が行われます。
「報告する」ボタンから申請して削除されなかった場合、書類での申請も可能です。書類での削除申請には下記5つの書類が必要になりますので、事前に準備をしておきましょう。
1.プロバイダ責任制限法ガイドライン等検討協議会のサイト上にございます「侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書」(必要事項を記入し、登録印鑑(実印)を押印してください) 2.発行後3ヶ月以内の印鑑登録証明書 3.発行後3ヶ月以内の登記簿謄本 4.第三者が代行する場合には、依頼主の登録印鑑(実印)が押された委任状 5.掲載内容が、クチコミ投稿時の「事実と異なる」ことを明確に証明できるもの(掲載内容が「事実と異なる」場合)
侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書はこちらからダウンロードして必要事項を記載してください。
削除依頼者本人が申請する場合は、1~3の書類が用意できれば申請可能となります。4つ目の書類は弁護士など第三者に依頼した場合に必要になり、5つ目は投稿内容が事実と異なる場合のみ郵送する必要があります。郵送する書類が複数になるため、記載漏れや捺印漏れがないよう確認して下記住所に郵送しましょう。
送付先
〒150-6139 東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39階
オープンワーク株式会社 CSR事務局
自力での削除対策が難しい場合は専門家を利用しよう
自力で削除申請をすることは可能ですが、自分で書類を用意するのは大変だったり、実際に削除が行われるのか分からなくて不安なことも多いと思います。自力での削除対策が難しいと判断した場合には、弁護士や風評被害対策の専門家に依頼しましょう。知識がないと対応が難しいIPアドレスの開示や裁判所への仮処分命令の申し立て、投稿者の特定など専門家に依頼すればスムーズに対応してもらうことができます。また、法的な手続きを踏むため、自力で運営会社に問い合わせるより削除の可能性を高めることができるでしょう。
オープンワークに口コミの削除を依頼するときの注意点
オープンワークに削除依頼を出す際に注意するべきことがいくつかあります。削除依頼をする際には下記の点に気をつけて進めましょう。
口コミ削除は運営会社の判断
削除基準に基づき、オープンワーク側が不適切な内容かどうか判断するため、申請したからといって必ず削除されるわけではありません。また、口コミが全文削除されずに一部残ってしまったり、非掲載の場合でもオープンワーク側にデータとして残る可能性があることを理解しておきましょう。
営業妨害と主張されることがある
不当な理由で削除依頼をした場合、営業妨害と主張されることがあります。会社のイメージアップ目的でネガティブな口コミを削除するために、口コミ内容が事実ではないと偽って削除申請をしようとする行為は営業妨害になる可能性があります。
削除依頼をした事実が公開されることがある
不当な理由で削除依頼をした場合、オープンワークのサイト上に「削除依頼をした事実」が公開されることがあります。企業名や申請内容まで公開されるため、注意が必要です。会社のイメージアップ目的での削除はユーザー側に悪い印象を与える可能性があります。口コミを操作する会社だとユーザーに知られてしまった場合、就職活動中の学生や転職希望者を逃す可能性もあるため、誹謗中傷や事実無根の内容など削除基準に該当する口コミのみ削除依頼を出すようにしましょう。
まとめ
オープンワークへの削除依頼は投稿した本人であっても難しく、また報告フォームや書類での削除申請が可能ですが、運営会社の判断になるため削除は難しいといえます。自力での削除が難しい場合には弁護士や風評被害対策の専門家を利用しましょう。知識があるため、裁判所への仮処分命令の申し立てなど法的な手続きをスムーズに行うことができます。法的な手続きを踏むことにより運営会社側もスムーズに削除に応じる可能性があるため、困ったときには専門家に依頼してみるといいでしょう。
